以前、就労継続支援B型事業所「ライフ・家」の生活支援員・山口さん、メディアトーキングの山元さんと、農業と福祉を繋ぐ取り組みについて話し合いました。
その時に出たのが、
「利用者さんに、ぱくぱく農園の仕事をお願いできないだろうか?」
というアイデアでした。
当初はきゅうりの収穫作業を想定していましたが、事業所からの移動時間と農園の出荷時間が合わず、実際に取り組むのは難しいことが分かりました。
そこで、
「収穫が難しいなら、ほかにお願いできる仕事はないだろうか?」
と考え、候補に挙がったのが、きゅうりの古い葉を落とす作業や、伸びたつるを下ろして整える「つるおろし」です。
そして今回、そのアイデアが実際の作業になりました。
利用者さん2名が農園で初作業
今回参加していただいたのは、「ライフ・家」の利用者さん2名と、作業の引き継ぎも兼ねた職員さん2名。
午後1時30分から3時30分までの2時間、ぱくぱく農園の大野が作業方法を説明しながら、きゅうりの古い葉落としや、つるおろしに取り組んでいただきました。
初めての農作業ということもあり、一つひとつ確認しながらのスタートです。
実際にやってみると、それぞれに得意な作業、難しい作業も見えてきます。
農園側としても、単に「仕事をお願いする」のではなく、一人ひとりがどんな作業なら無理なく取り組めるのかを見ながら、仕事を組み立てていく必要があると感じました。
これは、実際に一緒に作業をしてみたからこそ分かったことです。
「もっと教わって、役に立てるようになりたい」
何より嬉しかったのは、利用者さんが外での作業を楽しんでくれたことでした。
作業後、山口さんからこんなメッセージをいただきました。
「山元さんにご繋頂いた、大野さんの農園に利用者さんらと初作業となりました。利用者さん初めての作業でしたが、とても楽しいと、もっともっと色々大野さんに教わり、役に立てるようになりたいと」
「楽しかった」で終わるのではなく、
「もっと教わりたい」
「役に立てるようになりたい」
という言葉が出てきたことは、農園としても嬉しいことです。
農家にも福祉にも意味のある形を探していく
今回の取り組みは、まだ始まったばかりです。
農作業には、収穫だけでなく、葉落とし、つるおろし、手入れなど、さまざまな仕事があります。
その一方で、すべての作業を誰もが同じようにできるわけではありません。
だからこそ、実際に一緒にやってみながら、
「この作業ならできる」
「これは少し難しい」
「こう教えればできるかもしれない」
ということを一つずつ見つけていく。
そして、農園が必要としている仕事と、利用者さんができることがうまく重なる場所を探していきたいと思います。
農家にとっても助かる。利用者さんにとっても仕事や経験になる。
どちらか一方のためではなく、双方にとって無理なく続けられる関係をつくることが大切だと考えています。
打ち合わせの時には「できるかもしれない」という話だったものが、今回、実際の農園での2時間の作業になりました。
小さな一歩ですが、まずはやってみたからこそ、次に考えるべきことも見えてきました。
「できるかも」から、「やってみよう」へ。
そして次は、「続けられる仕組み」へ。
ぱくぱく農園では、これからも地域の皆さんと一緒に、農業の新しい可能性を探していきたいと思います。


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