これが農家の現金化!農産物の売り方3パターン➕α 続き
この記事は2022年8月18日にポッドキャストで話した内容を要約したものです。
農家の現金化の続き:契約栽培について
前回2022年7月19日にお話しした「農家の現金化」の続きとして、今回は売り方の一つである「契約栽培」についてまとめます。僕自身もネギで契約栽培を行っていますが、契約内容には幅があり、相手先によって大きく変わります。
契約栽培とは?
契約栽培とは、農家と取引相手が事前に商取引条件を取り決め、その内容に沿って農産物を生産・販売する方法です。契約相手により契約形態が異なり、登録に近い形から、畑一枚を丸ごと買い取る形までさまざまです。
契約相手によって変わる契約内容
① 加工メーカーとの契約
ジュースやソース等の原料供給で契約するパターン。単価が固定されており、重量(例:1kgいくら)で決まるケースが多い。
- メリット:売上予測が立てやすい/箱詰め不要の場合あり/種や苗の支給の可能性あり
- デメリット:市場価格より単価が安い傾向/生産量不足時に保証を求められる場合あり
② レストラン・飲食店との契約
提供できる野菜の種類・時期・数量を事前共有し、単価を決めるスタイル。
- メリット:単価が比較的高い/飲食店からの声が届きやすい
- デメリット:出荷量が少ない/複数店舗契約は配送負担増
③ 問屋(卸業者)との契約(僕のケース)
単価が固定されていて、出荷量=売上に直結。僕の場合、箱代・袋代は問屋負担のためコスト削減になっています。
- メリット:売上が読みやすい/資材費が浮く場合あり
- デメリット:市場より単価はやや安め/配送に時間がかかる場合あり
※近隣農家4件で共同配送し、当番制で出荷する取り組みを検討中。
④ スーパーとの契約
スーパーの売り場を任される代わりに、通年供給などハードルが高い条件が多い契約。
- メリット:売上規模が大きい
- デメリット:通年供給が必要・栽培の難易度アップ/他生産者や市場品との競合が発生
契約栽培が増えている背景
市場・JA出荷が主流ではなくなり、問屋やスーパーが直接生産者を探す動きが増えています。既存契約農家の高齢化により、若い生産者が求められている状況です。
契約時の注意点
- 契約書の内容を必ず精査すること
- 甘い条件提示に惑わされず、実現可能か検討すること
- 初栽培の品目で契約するのはリスクが高い
- 棚が空く事(チャンスロス)を嫌うスーパー等は、保証を求めるケースあり
まとめ
契約栽培は、安定性やメリットがある一方で、条件次第ではリスクも伴います。契約書をよく読み、自分の農業スタイルに合うかどうか慎重に判断しましょう。


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