役所から認められた自然農法を実践されている方がいらっしゃいました。11歩目(22年4月PODCAST収録要約)

2026.07.27

「未来に残すのは、野菜ではなく“土”かもしれない。」

つや農園・金田さんが目指す100年先の農業

農薬も使わない。除草剤も使わない。そして、肥料さえ使わない。

館林市で「つや農園」を営む金田さんは、自然の循環だけで野菜を育てる農法に挑戦している。農業を始めてまだ2年目。祖母の畑を受け継ぎ、「自分が食べたいもの、子どもに食べさせたいものを作りたい」という思いから、この道を選んだ。

きっかけは、健康や食育への関心だった。「体は食べ物から、食べ物は土からできている」。その考えにたどり着いた金田さんは、野菜だけではなく、その土づくりそのものに向き合うことを決意した。

目指すのは、野菜本来の味がする野菜。甘みや旨みがありながら、雑味がなく、いくらでも食べられるような野菜づくりだ。

しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。約1年間の研修期間は収入がほとんどなく、貯金を切り崩しながら技術を学んだ。さらに行政へ相談した際には、自身の農法に理解を得られず苦労したという。それでも信念を曲げることなく対話を続け、2年目で「認定新規就農者」の認定を取得した。

現在は個人向けの野菜セットを中心に販売し、収穫量が増える時期には地域の店舗にも出荷している。

金田さんが本当に残したいのは、美味しい野菜だけではない。

「100年後、200年後も、農薬や肥料がなくても作物が育つ畑を次の世代へ渡したい。」

その言葉には、未来へ受け継ぐべきものは収穫物ではなく、「命を育む土」なのだという強い思いが込められていた。

自然農法はまだ少数派かもしれない。しかし金田さんは、慣行栽培を否定するのではなく、多様な農業が共存し、それぞれが認め合える社会を願っている。

未来の食卓は、今日の土づくりから始まっているのかもしれない。

農産物は、Instagram(「つやファーム」で検索)やホームページから直接連絡することで購入可能。

つやファーム

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